2021.7.9 | 新潟校
動かないことに慣れる/ひきこもり自立支援施設 粋塾
ひきこもり・不登校・ニート自立支援施設 粋塾新潟校の渡辺です。
粋塾では、集団生活や実際に働きに出て、心の自立と経済的な自立を目指します。
そして仕事に就く上で、研修生と一緒に目標を掲げ、卒業に向けて進んでいきます。
でも、皆が皆すぐ仕事に就く準備が出来るわけではありません。
時間がかかる研修生ももちろんいます。
時間がかかってしまうのは、みんなそれぞれの傷があるから仕方がないことですが、その時間寮に閉じこもっていては、家にいた時と変わりません。
集団生活であるので家と全く同じではありませんが、外に出ないことが当たり前になってしまうと、働きに出るハードルがどんどん高くなってしまいます。
多くの場合働きに出る抵抗感は、そこがどんな所なのか?
つまり、人なのだと感じています。
なのでその準備は、寮から外に出て、誰かしら人がいる所で活動をする。
それが当たり前になってくれたら、働きに出るハードルは低くなってくれると考えています。
前置きが長くなりましたが、そんな活動に新潟校は
【農家さんのお手伝い】や
【工務店さんのお手伝い】を
スタッフと一緒に行っています。
最初は渋ります。
行かない理由も沢山出てきます。
正当化もしっかりされて。
それでも何とか誘って、外に出ていくうちに、動くことに慣れていきます。
動くことに慣れはしても、その先には人がいます。
人との付き合いが苦手、出来ないと思っているので、最初は萎縮し、うつむきます。
しかしそれもまた回を重ねる毎に慣れてくるんです。
返事も出てきますし、直接作業も頼まれたりなんかします。
率先して動くことも出来てきたら、もう準備は万端!
そうなれば最高ですが、誰しもがそうであるように、波があったりします。
出来るようになってくれば、やらなきゃいけない。
そんなプレッシャーや不安が押し寄せてくるのだと思います。
少しずつ少しずつ、❝やらなきゃいけない❞が❝出来る❞に変わっていけるように、歩んでいけたらと思っています。
一緒に笑って。