2021.7.25 | 新潟校
ものさし/ひきこもり自立支援施設 粋塾
こんばんは。
ひきこもり・不登校・ニート自立支援施設 粋塾新潟校の渡辺です。
研修生を見ていても、公式LINEで無料相談を受けていても、すごく思うのがこのものさしです。
僕自身、昔は本当に小さなものさしを持って、人を測っていました。
その小さなものさしから外れるモノ、コト、ヒトは悪で敵。
そんなものさしを持った僕が外に出ればどうなるか、、、
揉める、言い争い、手が出る、殴り合い、警察のお世話になる。
言うまでもなく、人間関係なんて言葉は僕の中にはなかったような気がします。
自分のものさしが小さいのはいいと思うんですけどね。
そのものさしで人を測りさえしなければ。
人は人。
そんな人もいるんだ。
そういうコトもあるんだ。
そう思えていれば、自分のものさしの小ささは問題ではなかったように思います。
そんな僕が少しずつ変われたのは、ある友の死に直面したからでした。
通夜に参列した僕の目の前には、セレモニーホールに入り切らない程の人が映っていました。
どうやったら、こんな光景になるんだ。。。
確かに気が合ったし、いい奴だと思ったけど、こんなにも多くの人たちとどうやって関わっていくんだ!?
そう思いました。
僕と全く違う生き方をしてきた友の死で、生きることを考え始めました。
生きるって何だろうって。
そんな問いが毎日頭をグルグル回る中、とりあえず今まで足を運ばなかった所へ行ってみようと思って、色々と出掛けてみてました。
そして、東日本大震災で被災された福島のお父さんお母さんと出会う機会があり、共に過ごす時間の中で見つけました。
あ、生きるって笑うってことかって。
いや、待てよ。
笑うってことは、人だ。
人か〜〜〜〜。
ここで人が出てくるのかと。
まずは人との縁を大事にしてみようと思いましたが
最初のうちは全然ダメ
すぐ頭きちゃうし、手出ちゃうしで、お先真っ暗でした。
でも、縁を大事にしようと思ってると少しずつ変わっていきました。
自分と違うところは面白いと思うようになり、
頭にくる時は、自分を再認識する機会になりました。
ものさしは今も大きくなっていないかもしれませんが、あの頃よりは人を測らなくなりました。
僕のことを随分と話しましたが、研修生や公式LINEでの相談者から感じるのは
ものさしで人を測れば測るほど、苦しくなるのになということなんです。
思い込みや決めつけが強くて、人の話が聞けない。
経験したことないことに足を踏み入れられない。
そしてそれを誰かのせい、何かのせいにして、自分を正当化したり、慰めたり。
でも、そんなことで何も変わっていかないから、落ち込んでいく。
ひきこもっていく。
抜け出せない。
粋塾にいる研修生たちは、家にいる時からは比べものにならないくらいものさしの在り方は変わってきていると思います。
家から出ることで、人との出会っているからだと思います。
人に出会うことで、自分に出会うものさしはやはり、人に出会わなければ変わっていきません。
だからこそ、自立支援施設は人との出会いの場として、とても大切だと思っています。
そして、僕がそうであったように、いきなりものさしをコントロールするのはなかなかだと思うので、上がる時落ちる時、進む時ためらう時、僕たちスタッフは見守っていきたいなと思います。