【卒業生の親御さんからの声】12年間引きこもったA君の家族関係者さんから

こんにちは。卒業生の中の２６歳の子供の関係者です。このたび、Ａ君が卒業式を迎え、そして

そのまま名古屋の粋塾に残ること。大変幸せです。

私が初めてＡ君と出会ったのは５年前。会ったのに挨拶もしないで、ひたすらゲーム。

食事をしていても、ゲーム。自宅でもゲーム。話す言葉は、「だるい」「うざい」「眠い」

更にびっくりしたのは、こういう子供の状態を当たり前と思っていた親。

当時２３歳で、１１年間外に出ず、親に面倒をしてもらっているのに、その親に感謝もせず

「尽くしてもらって当たり前」そんな彼に私は何度か　注意もしたし、なんとかしたいと　お父さんと一緒にかなりの努力もしました。私だけでも５年間なのに、お父さんは、ずっとそんな状態で

「いつか　時期がきたら、まともになってくれるよ」

その言葉を信じて、陰で見守ってきましたが、彼が２５歳になっても、全く態度は変わらず

暴力はふるわないけれども、ゲーム生活。親を親とも思ってない態度。

限界のきた私は２０１８年１２月彼が２５歳になっても　まったく　変わらない。

この子は親がいなくなったら、どうなるんだろう。生まれつき、普通の心身で生まれたのに。

～何故彼が　こういう生活になったのかは　長くなるので　略します～

たまりかねた私は、引きこもりから抜け出すいろんな　施設などを　やみくもに　インターネットや

知り合いなどを通じて　探し始めました。

結果、みつかったのが　粋塾でした。最初電話したとき　塾頭がでて、私の想いを聞いてくれて

本当に親身になって聞いて下さって、そのあと「一度見に来てください」という話になり、Ａ君のお父さんと一緒に名古屋に出向き、ここなら

Ａ君は変われる。と確信して２０１９年１月からお世話になりました。

親元にいると「子供がかわいい」し「子供が引きこもりになった原因は自分たちにある」と

「いつかは　なんとか　なるだろう」と　流されてしまい、結果子供を甘やかし

子供は「世間では通じない」あっという間に親は年をとってしまいます。

これを読んでいる方、こどもは、親元で育てるよりも、特に引きこもっている子は

人間として一番大切なこと、人として欠けているもの。

人とのまじわり。そして、「失敗したとき」「攻めたりせずに、どうして失敗したのか話を

聞いてくれる」

粋塾に入り「失った人間らしさ」をＡ君は取り戻し、体力もつき、挨拶もでき、仕事もしっかり

いけて、人の面倒も見れる。そんな人間に成長しました。

２０１９年１月から一年。彼は本当に　そのへんに　いる２６歳の青年よりもとても

明るく、人に対する思いやり、そして、卒業式で「お父さん、ありがとう。」と、

お父さんに対する感謝の言葉を述べることができました。

子供がかわいいからこそ、親元から離し、違った世界、粋塾。

私はＡ君に対し、粋塾はＡ君にとって、いままでいた親元から離れ、自分の生き方を見つけられた

場所。Ａ君のお父さんは、いままで、何をやっても、Ａ君は持続せず、本当に　苦しんでいました。

「Ａをこんなふうに　してしまったのは　僕なんだから」その言葉を聞くたび私は、

親元から離したら絶対になんとかなる・・と確信し、粋塾にたどりつきました。

Ａ君にとって　粋塾は「家族」のようなものだと私は感じます。

「相談できる場所がある家族」「仲間がいる場所」

Ａ君が゜本来の自分らしさ、それ以上のものを取り戻せた。彼のいい面を粋塾は　引き出してくれた。

私がＡ君について、「過去の経験をいかして、これから、引きこもっている人たちの力になってほしい」

氷室塾頭、リサさん、佐藤さん、他のみなさん。あなたが　痛みがわかる人間だから、他の引きこもってる人の力になれる！！

粋塾の皆さんには　本当に感謝しています。

親元から離れて　自立・・・

卒業式を迎えて、Ａ君のお父さん、Ａ君のお姉さん。

あなたのことを　ずっと　しんぱいしてきた血のつながった家族。

今なら　お父さんの気持ちをＡ君は理解することができます。かれが「本来の自分を粋塾でとりもどせたから。」

人生　気がついたときが　やりなおせる時です。

粋塾にいれて、心身ともにうまれかわったＡ君。本当に私も嬉しいです。

これからＡ君が　粋塾で更に卒業したあと　貢献できるように

これから　私も見守っていきます。

ありがとうございました。