2021.7.8 | 親御さんからの声
【卒業生親御さんの声】 悩んで悩んで決めた母親の覚悟
見学してスタッフの方の本気度に触れ、「ここなら大丈夫!」と、すぐに(当時)16歳の息子を入塾させることを決めたのは良いけれど、「私に裏切られたような気持になるのではないか。どれだけ恨むだろう。」と思い、本人に言わずに連れ出しの日を迎えるまでが一番辛かった。それでも当日あっという間に決意して荷物をまとめて行ってしまった息子。
そして、その自分の選択と息子本人、スタッフの皆さんを信じてほぼ何も口を出すこともなく1年間が過ぎた。
コロナの影響もあったが、そもそも信じて託したからには卒業式まで会いに行くつもりはなかった。
先日の粋塾の卒業式が本当に1年ぶり。
私が愛して育て、そして私を育ててくれた息子がひと回り大きくなってそこにいた。1年間彼なりに様々なことを乗り越えてきたのが一目瞭然だった。
子供は成長にともなって親以外からの承認意識が芽生える。もちろん親からの愛情は必須だけれど、親以外からも認められ、褒められることが自信に繋がり、もっと外へ出て行けるのだと思う。
どんなに親が子供を愛し、その愛情を伝えようと褒めたり叱ったりしても、それはあくまでも親の愛。うちの息子はずっと他人からの愛情を欲していたように思う。
そして、粋塾のスタッフはいつも本気だ。人間だから相性はあるし時として失敗もあるとは思うけれど、それでも本気は伝わる。息子はその本気の愛情の中で1年間自分と向き合い、他人を冷静に見て、それまで以上に相手を思いやれるようになった。
たくさんいる塾生の様子をしっかり見て、時に本人が納得するまで話し合いをしてくれる。良いところは良い。悪いところは悪い。そうハッキリ言ってくれる大人達。
私は粋塾に息子をお願いして本当に良かったと思っている。
そして、息子も「粋塾に入れてくれてありがとう。」と言ってくれた。「恨んでるはずなんかないでしょう。」と言ってくれた。
これは通過点だ。
私以外に息子の人生に寄り添ってくれるであろう人達に出会えたことは本当に幸せなこと。心から感謝しています。ありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします。