猿投山登山 - 粋塾愛知本部全寮制、引きこもり・ニートの自立支援！

TOP

ブログ

「粋塾」公式ブログ

日常ブログ

2021.09.03

猿投山　登山

スタッフの武藤です。

ユウキのことを書いてきましたが、今回は休んで他のことを書きます。ユウキの続きは次回に書きます。

粋塾では、毎月１回粋塾研修を行っています。

いろいろな人の経験談を聞いたり、みんなでゲームをしたり、ダーツの旅をしたり、手相を観てもらったこともあります。普段の生活ではなかなか経験できないことを体験することができます。研修生にとって楽しみな時間となります。

今年の７月の粋塾研修は、登山でした。登った山は、猿投山。標高６２９ｍ、登山道も整備され、初心者向けと書かれています。

他の山を登ることも考えましたが、寮からも近く、多少の困難さもあることからこの山に決めました。

この登山の研修を通して、次のことを感じました。

〇みんなで弁当を作ったこと

朝起きて、みんなでおにぎりを握り、おかずを作りました。あれがいい、これがいいといろいろ言いながら作りました。また、自分の分だけでなく、仲間の分も作りました。仲間のことを思いやる気持ちがみられました。なかには、都合によりいけなかった研修生もいましたが、弁当作りだけ参加してくれました。仲間への思いやりの気持ちもみられました。

〇頂上を目指すという明確な目標があり達成感があること

頂上までいくことが目的になります。目的地がはっきりしていることは登っていても分かりやすいことです。ただ、猿投山を登るのは簡単ではありませんでした。最初のうちは、いろいろと話しながら登りましたが、途中からは無口になり、少し登っては休むの繰り返しになりました。だからこそ、頂上に着いたときの喜びは格別なものがりました。頂上からの景色は格別なものがありました。頂上に着いたからこその景色です。

〇知らない人と「こんにちは」と会話できること

猿投山には、多くの登山者がいました。その人たちと行き交うたびに「こんにちは」と互いに声を掛け合います。見ず知らずの人たちですが、自然と声が出るものです。引きこもっていて、人と話すことが苦手な人たちにとって、挨拶だけですが、自然と会話できるよさを感じてきました。

中には、私より年配の方で何度も猿投山に登ってみえる方が見えました。私たちに気さくに声をかけ、見どころなどを教えていただきました。また、地図もいただきました。その方のおかげで、よい景色を見ることができました。

〇仲間と声かけあって助け合えること

初めのうちは、元気よく登り始め、いろいろと会話しながら登っていきました。途中から、登るのが大変になり、無口になっていきました。そんな中でも、遅れた仲間を心配したり、飲み物を分け合ったりと、自然と仲間のことを気にかけ、心配する姿が見られました。だからこそ、頂上に着いた時には、個人はもちろんチームとしても達成感を感じることができました。

ともすると、部屋にこもってゲームばかりの生活になりがちです。しかし、外へ出て自然と触れ合いながらのリアルな体験は、きっと貴重な体験になったと思います。

余談ですが、私も老体に鞭打って一緒に登りました。一緒と言うよりは、かなり遅れてやっと登れました。下山は、もっと大変でした。まさしく足が棒になり(棒のようでなく棒です)駐車場にやっとのことでたどり着くことができました。しかし、途中で出会った年配の女性に、このコースを通ると、景色の良い岩があることを教えていただき、その岩の上からの絶景を楽しみました。