「粋塾」公式ブログ
ユウキ28
スタッフの武藤です。
前回でユウキの話は最後と書きましたが、前回の終わりに柔術の大会に出ることを書きましたが、その柔術の大会のことを書きます。
ユウキにとっては、二度目の大会。前回の大会では、数試合しましたが、全敗でした。1ポイントも取ることはできませんでした。ユウキに聞くと、「今回の目標は、まずはポイントを取ることです。」と話してくれました。
ユウキと一緒に柔術をやっているアツシさんは「なぜか、ユウキは試合に出たがるんですよね」と話してみえました。ユウキにそのあたりのことを聞くと「道場では、やはり知っている者同士なので、どうしてもなれ合いになってしまう。自分がどれだけできるようになったかは、やはり試合で確かめたい」と話してくれました。自分で強くなりたいという思いが伝わってきます。
当日、都合のついた父親も応援に行かれました。もちろん、ユウキの柔術の試合を見るのは初めてのことです。ユウキがスポーツをやり、そのやっている姿を見ることは、中学校も不登校で、部活動の試合を見ることはありませんでした。小学校のときの少年野球以来だと話してみえました。
そんな父親にとって、「試合場に上がるユウキの姿を見ただけで涙が出ました」と試合の前から感動してみえました。
試合の相手は、5月の大会でも対戦した同じ相手でした。そのときには、1分ももたずに負けた相手です。同じ相手とやることについては、参加者の人数の関係でしょうがないものの、できれば違う相手とやりたかったと言っていました。
結果は、2分過ぎにレフリーストップで負けました。残念ことに、奪ったポイントもありませんでしたが、前回1分ももたずに負けたことを思えば少しですが、前進です。
ユウキもそのあたりのことは分かっています。負けた悔しさもありましたが、前回よりも長く戦えたことは認めていました。しかし、自分がやりたかったことができたわけではありません。まだまだ、練習が足りないことを改めて感じていました。反省点もしっかりと考え、これからの練習では、どうしていきたいかも考えていました。そして、また次の大会への出場を見据えていました。
負けても決して折れることなく、立ち上がっていく姿に大きな成長を感じました。「俺はダメだ」「何をやってもできない」といった否定的な言葉ではなく、前向きな言葉が聞かれます。そういったところにも、ユウキの成長を感じることができます。
最後に父親は、「3年前のあの西日が入る部屋で引きこもっていた姿は、死ぬまで忘れることはないと思います。その姿と今日の姿を比べたら、雲泥の差で、3年間での成長を実感しました。」と嬉しそうに話してくれました。
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