【　粋塾に来る事を説得して良かったと、心底から思った日。　 】

おはようございます。引きこもりニート不登校アウトロー自立支援施設　“粋塾(イキジュク)”
引きこもりカウンセラー兼スタッフの理沙です^^

日曜は、久しぶりの卒業式。塾頭にこの日の主役について書いてあります↓が、
https://ameblo.jp/youbuzz/entry-12640893807.html

このシンジは、わたしが初めて男子の引っ張り出しで話した子でした。25歳。なんとなく…女性の私が最初に話した方がイイ！そんな気がして最初に話す事を決めて行きました。

*

初見で思ったままを伝えました。

「君はさ、全部わかってる系だよね。わかっちゃうんだよね。」

「自分でなんで、今の現状になっているのか？それもわかっているし、どうしたらいいかもわかってるのに、面倒だったりやれないんでしょ？もうどうしたらいいか、わかるよね？」

と言ったら

「わかっているし、それをやってない自分もわかってる。」と言ってました。

 

 

とにもかくにも‥‥

全部わかっている系男子だったのでした。

そして

できる癖に、本領発揮せず手前のところで力を止めて本気でやってないだけのやつ(笑)

 

*

相談電話の時から、仕事が続かない理由・お金の管理をできずにいる理由は…

〝　人の出会い一つで変わるな　〟と思っていたので

連れ出し時に

「じゃぁ、そこへ行って何が学べるんですか？」

と聞かれて

「ざっくりいうと人間力だよ。」

「それを塾頭の氷室優って人がいるんだけど、ザ・漢！って感じの人で、いろんな事を教えてくれる。会ってみたらわかると思うから。絶対にわかる。」

というような会話をしました。

 

私は聞き役にはなれるけど、正直この子に教えてあげれる器はないかもとその時に思っていたし

この子は〝　自分で全部理解して、やっていく力がある　〟をわかったので、粋塾に来て

氷室優さんに会って、ある時に何かに気付いて覚醒する！と自信がありました。

 

 

ですが

粋塾に来てからのシンジの様子を見て、ずっと何回も自分を問いました。

 

 

「シンジにとって、あの時説得した事はあっていたんだよね？」
「シンジにとって、ここにいる事で学ぶ事は今あるよね？」
「私があの時説得して連れて来て良かったんだよね？」
「あの子にとって意味ある事だったはずよね？」
「働くって事をさせてるだけになっていないかな？」
「私がいった通りに学びは得ているんだろうか？」

と。

 

何もかも心配するかのような心境に陥ってしまった事が何回もありました。

 

でも、行きつく答えは

「シンジなら、自分で答えを見つけ出す。だから大丈夫。余計な口出しはしないでおこう。」

ということでした。

 

だからほかっておく時間も長かったのでは？とも思います。

 

*

 

こういう事に気付いたら良いんだけどな…

なんて事は、

その当事者の子に比べて長く生きている分わかる事は

誰にでもある事で

だけど、シンジの場合は人に言われたからってそれをするわけじゃないから(笑)

自分でハッ！とする日が来る事を

「その時は必ず来る」

と、ずっと待ちわびていました。

*

そして、

 

塾頭ブログにもあったようにお母さんお姉さんとの面談後の飲み会にて

シンジにとってその日が来たのを確信しました。

 

〝　自分の本当の気持ちを押し殺してしまう常があった。　気持ちに蓋みたいのをされているから、自分の気持ちを外に出す事。〟

 

ということを本人が、薄々わかっていたのを

自分で確信した瞬間が来たので

「あぁ、これで大丈夫だわ」

と、安心したものです。

 

その気付く瞬間はやっぱり、塾頭の氷室優さんがいて

「あの時、氷室さんと会ったらこの子は変わるわ」と思い

「会わせないといけない」ってくらい思っていたことを

そのままの言葉で説得したことを思い出して、

あぁ、やっぱりな

って思いました。

 

 

この子には、絶対にこういう人が必要だったんだなって思えた瞬間でした。

 

そして

シンジの卒業式の前日は粋塾研修。

【　死　】

【　生き甲斐　】

【　幸せとは？　】

について考えさせられる内容。

その感想を言う時の、いつもの端的な感想を言うシンジがめちゃくちゃ考えている姿を見て

なぜか涙が出てきました。

感想の１つで

「自分の考えていることや気持ちは本当はそう思っているかはわからない。言葉にしないと伝わらないんだと思った。」

という事を言っていたのですが、

それもまた

「あぁ、この子はもう大丈夫だ。蓋も自分で取っていくわ」

と思えて、

安堵みたいな気持ちで涙が止まりませんでした。

 

 

おかげで、卒業式のメッセージに泣くのがいつもより抑えられました(笑)

*

私にとって、

男子の引っ張り出し1番目の子で

親のようでもあり、

姉のようでもあり、

思い入れもあるから声をかけたいけど

ほっといて信じるという事をする

という事を学ばせてもらった子だったので長々と書かせてもらいました。

 

 

 

まだ、つづく(笑)

 

 

写真は、卒業パーティの最後に出てくる豆乳プリンの記念写真をお母さんが撮っているのを、「もう早くしてよぉーーー」と言いながら写ってあげている、あまのじゃくの様子です(笑)